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三井ゴールデン・グラブ野球教室

選手インタビュー 〜受賞者特別インタビュー〜

写真:谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)選手(2012年度受賞/中日ドラゴンズ)1970年12月21日生まれ。小学2年生の頃から野球をはじめ、夏の甲子園には捕手として2度出場。1989年、横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に入団。1998年には、攻守の要としてチーム38年ぶりのリーグ優勝・日本一に大きく貢献。同年には自身初の三井ゴールデン・グラブ賞を受賞。中日ドラゴンズに移籍した2002年には、自己最多となる24本塁打を記録した。

第41回 三井ゴールデン・グラブ賞受賞

大事なのは今日を頑張ること

捕球と盗塁阻止率の高さから、安定したプレースタイルに定評があり、これまでに三井ゴールデン・グラブ賞を6回、ベストナインを4回受賞。そして、2013年5月には通算2000本安打を達成した。チームの要である捕手というポジションを担い続けてきた谷繁選手の想いに迫る。

(2013年8月15日インタビュー)

当たり前の守備を積み重ねる大切さ

まずは、昨年2012年度三井ゴールデン・グラブ賞(以下、三井GG賞)6回目の受賞おめでとうございます。

写真:谷繁元信選手

谷繁 ありがとうございます。三井GG賞は守備を評価していただける唯一の賞です。数々の賞のなかでも特に思い入れが強く、初めて受賞した98年も非常に嬉しかったことを覚えています。とくに、38年ぶりに横浜ベイスターズが日本一となり、私自身も三井GG賞とともにベストナインをいただいた素晴らしい年でした。

捕手として一番心がけていることは何でしょうか。

谷繁 “自分にできることをやる”ただそれだけです。捕手という役割を全うするために、試合前にピッチャーの球をしっかり受ける、試合がはじまればピッチャーに勝たせるためのリードをする。ランナーが出れば盗塁と失点を防ぐために全力を尽くす。捕手を含め守備が上手い人というのは、そんな「当たり前」ができる選手だと思います。たとえば内野手なら、内野ゴロをしっかり送球してアウトにできる、外野手ならフライを確実に捕れるなど、絶対にエラーしない守備。4年連続で三井GG賞を受賞しているヤクルトの宮本慎也選手は、まさにそんな「当たり前」を積み重ねられる選手ですね。

よくファインプレーをする人が上手いと思われますが、私はそうは思いません。ファインプレーのチャンスは数十回に1回あるかないかであって、数十回の守備すべてにおいて確実なパフォーマンスを発揮できる人が評価され、生き残っていく世界だと思っています。

  • 写真:開幕から3試合連続安打で8打数5安打、打率6割2分5厘でセ・リーグ首位という好調な滑り出しを見せた谷繁選手。捕手では2013年も安定したプレースタイルを披露した。(写真提供:ベースボール・マガジン社)

    開幕から3試合連続安打で8打数5安打、打率6割2分5厘でセ・リーグ首位という好調な滑り出しを見せた谷繁選手。捕手では2013年も安定したプレースタイルを披露した。
    (写真提供:ベースボール・マガジン社)

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