表彰式インタビュー

自分がワクワクする野球がしたい 埼玉西武ライオンズ 菊池雄星(きくち ゆうせい)投手/2017年度受賞

三井ゴールデン・グラブ賞に初めて選出された、埼玉西武ライオンズの菊池投手と、横浜DeNAベイスターズの桑原選手。今後の活躍がますます期待される両選手に、初受賞の想いを聞いた。

(2017年11月30日インタビュー)

—2017年度三井ゴールデン・グラブ賞(以下、三井GG賞)受賞おめでとうございます。プロ8年目の初受賞ですが、改めて受賞のお気持ちを教えてください。

三井GG賞は、自分で作った数字で勝ち取る賞ではなく、選んでもらう賞ですから、周りから認めてもらわなければいけないという点で、受賞するのは難しい賞だと思っていました。実は、昔から「憧れの存在」で、今回の受賞は非常に嬉しいです。なんといってもこのトロフィー。この金のグラブのトロフィーが欲しかったんですよ!いっそ自分で作ってしまおうかと思っていたくらいです(笑)。

—そう言ってもらえると嬉しいです。2017年もチームのエースとして活躍された菊池投手ですが、今シーズンを振り返ってみて、いかがでしょうか。

入団して8年目。やっと納得できる数字が残せたのも「過去の挫折」があったからだと思います。自分は天才だとかセンスがあるとかいうタイプではないので、失敗したり、ケガをしたり、勝てない時期があったり...。そうした挫折を繰り返し経験し、その都度乗り越えてきたからこそ、今シーズンの結果があると思っています。

写真提供:ベースボール・マガジン社

—そうした「挫折」を克服するために、心掛けていることはありますか?

「比較しないこと」ですね。誰かに決められたことや、求められていることを意識するのではなく、自分の物差しで成長を実感していくことを心掛けています。自分がワクワクする野球をやっていれば、結果はおのずとついてくると信じていますから。それが開幕戦であっても同じ。「勝たなきゃ」とプレッシャーに押しつぶされるよりも、楽観的に捉える方が自分のパフォーマンスが最大限に発揮できる気がするんです。あとは、とにかく「量」をこなすこと。練習量もそうですし、新しい練習メニューなどの情報も、自分から積極的に取りにいっています。そうしないと「質」には転化しないですし、成果も生まれないと考えています。

—今シーズンは守備の機会が54で、パ・リーグ投手で最多でしたが、ピッチャーの守備について、心掛けていることを教えてください。

打球の処理については、行けると思ったらすべての球を捕りに行くようにしています。以前はエラーが嫌で、できるだけ野手に任せるようにしていたのですが、意識を変えて“全部捕りに行く”スタンスに変えてから結果もついてくるようになったんです。ピッチングでは、キャッチャーが強肩の銀仁朗さん(炭谷銀仁朗選手)ですから、ランナーは気にせず、ベストなボールを投げることだけに集中しています。

—最後に、今後の目標をお聞かせください。

子どもたちに憧れられる、目標とされるような野球選手になりたいと思っています。ここ数年、野球人口は減り続けていると聞いています。自分の地元の岩手でも同様で、所属していた少年野球チームもメンバーが減ってしまっているそうです。子どもたちが野球を楽しいと思ってもらえるように、自分たちのようなプロ野球選手が活躍することが大事だと考えています。もっと野球界を盛り上げられるように頑張りたいです。

菊池雄星きくちゆうせい

1991年6月17日生まれ。左投げ左打ち、身長184cm、体重100kg。岩手県盛岡市出身。盛岡市立見前中学校を経て、花巻東高校に進学。2009年の選抜高等学校野球大会では、チームを春夏通じて県勢初の準優勝に導き、夏の全国高等学校野球選手権大会ではベスト4に輝く。同年のドラフト会議で西武、阪神、ヤクルト、楽天、中日、日本ハムの6球団から1位指名を受け、西武が交渉権を獲得。2017年シーズンは2年連続で開幕投手を務めた。三井ゴールデン・グラブ賞はプロ入り8年目で初の受賞。守備イニング187.2回、守備機会54は、2017シーズンのパ・リーグ投手で最多。

聞き手

鈴木 崇嗣すずき たかしさん
三井倉庫ホールディングス
広報室長

プロ野球選手を目の前にすると、その迫力に非常に緊張しました。いい経験をさせていただいたのと同時に、少年時代に憧れていた「プロ野球選手」も、今や全員年下なんだな、と改めて実感しました(笑)。

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