2024年度受賞選手が決定!

三井ゴールデン・グラブ野球教室

選手インタビュー 〜表彰式インタビュー〜

写真:嶋基宏(しま・もとひろ)選手(2013年度受賞/東北楽天ゴールデンイーグルス)1984年12月13日生まれ。岐阜県出身。小学1年生のときに地元の野球チームに入部し、高校を卒業するまで投手として活躍。國學院大學で肩の強さを見込まれ、捕手へコンバートされる。2006年に大学生・社会人ドラフト3巡目で、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。誠実な人柄も評価され、現在は日本プロ野球選手会会長、日本代表キャプテンも務める。

2013年度 三井ゴールデン・グラブ賞受賞

2年半前の約束を果たし 日本を牽引する名捕手へ

2011年に行われた東日本大震災・慈善試合では、「見せましょう、野球の底力を」と語る姿が印象的だった、東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏選手。あれから約2年半、約束通り、日本一に輝いて野球の底力を見せつけ、全国に興奮と感動の渦を巻き起こした。そんな熱き一年を終え、嶋選手が今、想うこととは。表彰式当日にインタビューを行った。

(2013年11月28日インタビュー)

球団初、日本一に輝いたシリーズを振り返って

球団初の日本一、おめでとうございます。初のリーグ優勝からクライマックスシリーズを制し、頂点まで一気に駆け上がった感がありますが、ご自身ではいかがですか?

写真:嶋基宏選手

 誰もが開幕前から日本一を狙ってスタートを切っていると思いますが、実際に日本一になる瞬間は、いつもテレビで見ている側だったので…。まさか自分が最後の一球を捕って終われるなんて、夢のようでした。その後、「おめでとう」、「ありがとう」という言葉を多方面からたくさんいただき、日本一になった、なってよかったという実感が湧いてきたところです。

個人でも、9割9分7厘の守備率を記録し、パ・リーグの捕手部門のトップに輝きました。そして、3年ぶり2回目となる三井ゴールデン・グラブ賞を受賞された、今の気持ちをお聞かせください。

 打撃よりも守備から固めるのが“日本の野球”といわれるなか、守備に関する最高峰の賞をいただけたことは、本当に光栄です。ただ、キャッチャーはピッチャーの次に、試合のカギを握るポジションといわれているので、来年は10割を目指し、達成した暁にはこの賞を再び獲得できればと思います。

今年は、ベストナインも3年ぶり2回目の受賞。個人として、今シーズンを振り返っていかがですか?

 キャッチャーの価値は、自分の成績よりもチームの勝敗で高まると、僕は考えています。なので、日本一になれたことは、いち捕手としてもとても名誉なこと。また、レギュラーとして、一年間怪我なく試合に出場できたことも、うれしいですね。

今シーズン、ご自身において最も印象に残っている守備のプレーは、どんな場面で起こりましたか?

 プレーではないんですが、リーグ優勝と日本一が決まった瞬間は、今年、いや、今までの野球人生のなかで最も嬉しかったことですね。プレーでいえば、同じチームになりますが、セカンドの藤田(一也)さん、ショートの松井(稼頭央)さんには、ヒット性の当たりをファインプレーで何度もアウトにしていただき、本当に感謝しています。

  • 写真:チームを優勝へと導いた嶋選手(写真提供:ベースボール・マガジン社)

    チームを優勝へと導いた嶋選手(写真提供:ベースボール・マガジン社)

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