2024年度受賞選手が決定!

三井ゴールデン・グラブ野球教室

選手インタビュー 〜表彰式インタビュー〜

写真:前田健太(まえだ・けんた)投手(2010年度受賞/広島東洋カープ)1988年4月11日生まれ。大阪府出身。身長182cm、体重73kg。小学3年生から野球を始める。PL学園高校に進学し、甲子園で活躍。3年時は4番でエースを務めた。その後高校生ドラフト会議で広島東洋カープから単独1位指名を受けて入団。ストレートは150km/hを超え、しかも投球スタイルは頭脳的。2008年より引退した佐々岡真司投手の背番号18を受け継ぎ、今や名実ともに広島のエース。

第39回 三井ゴールデン・グラブ賞 セ・リーグ投手部門受賞

セ・リーグにおいて最多勝利、最多奪三振、最優秀防御率という投手三冠王を達成し、今年の沢村賞を受賞したのが広島東洋カープの前田健太投手だ。守備力も高く評価され、本年度三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。表彰式後、今季大活躍の前田投手に話をうかがった。

  • 写真

    三井広報委員会を代表して東レの月順一郎さんがインタビュー

聞き手:
村山喜彦(日本テレビ アナウンサー)/月順一郎(東レ株式会社・広報室課長)

今年は大活躍でいろいろなタイトルを獲得されましたね。そのなかで三井ゴールデン・グラブ賞(以下三井GG賞)のご感想はいかがですか。

前田 ピッチャーは投げるだけでなく守ることも大事だと思います。その面を評価していただいたのがうれしいです。

三井GG賞の存在は以前からご存じでしたか。

前田 知っていました。シーズンが終わったときに選ばれる予感がありました。

写真:前田 健太投手

確かにそれを予感させるすごい活躍をされました。過去の受賞者のなかで印象に残っている選手はいますか。

前田 やっぱりイチローさんですね。小・中学校のとき、イチローさんは毎年獲られていたので印象に残っています。

投手ではどうでしょう。

前田 桑田真澄さんです。「投げるだけではなく守備力もすごい」というのが僕の中の桑田さんのイメージです。

シーズンを通して、印象に残った他の選手のプレーはありますか。

前田 やっぱり赤松さんのホームランボールキャッチ (*) ですね。あのようなプレーはちょっと見ることができません。

ご自身もピッチャー返しに反応して、パッと捕球した素晴らしいプレーがありましたね。守備のうまい人に共通しているのは捕った後の素早さですね。前田さんも守備の準備など、投げる前にいろいろと考えていらっしゃいますか。

前田 ピッチャーにとってバント処理が一番多い守備機会だと思いますが、僕は一塁ランナーの足の速さを考えて、ボールの転がる位置でどうするかを考えます。カウントを追い込んだら三振を狙いますが、追い込めなかったら三振ではなく、次の動作に素早く移ることのできる投げ方を心がけています。

  • 写真:投げ終わった直後、ピッチャーも野手のひとりになる。打球に対する鋭い反応で、今季前田投手は数々の好プレーを見せてくれた

    投げ終わった直後、ピッチャーも野手のひとりになる。打球に対する鋭い反応で、今季前田投手は数々の好プレーを見せてくれた

前田さんには身体能力の高さをすごく感じますが、子ども時代には野球以外に何かやっていましたか。

前田 水泳、器械体操、サッカー、空手などいろいろです。

何が一番好きでしたか。

前田 体操が好きでしたね。最後は野球に進みましたが。

水泳では、小学4年生のときに背泳で西日本大会優勝という記事を拝見しました。そういうなかで、野球に向かったのには何かきっかけがあったのですか。

前田 やっぱりスポーツを真剣にやるとなると、運動のかけもちには無理が出てきます。そこで、野球に絞りました。

ポジションは最初からピッチャーですか。

前田 いえ、ショートでした。ピッチャー以外のポジションを経験したことは、今の守備に活きているのではないかと思います。

2010年8月4日広島−横浜戦にて、横浜の村田修一選手の放ったホームラン性の打球が観客席に飛び込む寸前、赤松真人選手(広)はフェンスに駆け上がって好捕。

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