- ホーム
- 三井ゴールデン・グラブ賞
- 選手インタビュー
- 第39回受賞 前田健太投手
2024年度受賞選手が決定!
第39回 三井ゴールデン・グラブ賞 セ・リーグ投手部門受賞
セ・リーグにおいて最多勝利、最多奪三振、最優秀防御率という投手三冠王を達成し、今年の沢村賞を受賞したのが広島東洋カープの前田健太投手だ。守備力も高く評価され、本年度三井ゴールデン・グラブ賞を初受賞。表彰式後、今季大活躍の前田投手に話をうかがった。
三井広報委員会を代表して東レの月順一郎さんがインタビュー
聞き手:
村山喜彦(日本テレビ アナウンサー)/月順一郎(東レ株式会社・広報室課長)
今年は大活躍でいろいろなタイトルを獲得されましたね。そのなかで三井ゴールデン・グラブ賞(以下三井GG賞)のご感想はいかがですか。
前田 ピッチャーは投げるだけでなく守ることも大事だと思います。その面を評価していただいたのがうれしいです。
三井GG賞の存在は以前からご存じでしたか。
前田 知っていました。シーズンが終わったときに選ばれる予感がありました。
確かにそれを予感させるすごい活躍をされました。過去の受賞者のなかで印象に残っている選手はいますか。
前田 やっぱりイチローさんですね。小・中学校のとき、イチローさんは毎年獲られていたので印象に残っています。
投手ではどうでしょう。
前田 桑田真澄さんです。「投げるだけではなく守備力もすごい」というのが僕の中の桑田さんのイメージです。
シーズンを通して、印象に残った他の選手のプレーはありますか。
前田 やっぱり赤松さんのホームランボールキャッチ (*) ですね。あのようなプレーはちょっと見ることができません。
ご自身もピッチャー返しに反応して、パッと捕球した素晴らしいプレーがありましたね。守備のうまい人に共通しているのは捕った後の素早さですね。前田さんも守備の準備など、投げる前にいろいろと考えていらっしゃいますか。
前田 ピッチャーにとってバント処理が一番多い守備機会だと思いますが、僕は一塁ランナーの足の速さを考えて、ボールの転がる位置でどうするかを考えます。カウントを追い込んだら三振を狙いますが、追い込めなかったら三振ではなく、次の動作に素早く移ることのできる投げ方を心がけています。
投げ終わった直後、ピッチャーも野手のひとりになる。打球に対する鋭い反応で、今季前田投手は数々の好プレーを見せてくれた
前田さんには身体能力の高さをすごく感じますが、子ども時代には野球以外に何かやっていましたか。
前田 水泳、器械体操、サッカー、空手などいろいろです。
何が一番好きでしたか。
前田 体操が好きでしたね。最後は野球に進みましたが。
水泳では、小学4年生のときに背泳で西日本大会優勝という記事を拝見しました。そういうなかで、野球に向かったのには何かきっかけがあったのですか。
前田 やっぱりスポーツを真剣にやるとなると、運動のかけもちには無理が出てきます。そこで、野球に絞りました。
ポジションは最初からピッチャーですか。
前田 いえ、ショートでした。ピッチャー以外のポジションを経験したことは、今の守備に活きているのではないかと思います。
* 2010年8月4日広島−横浜戦にて、横浜の村田修一選手の放ったホームラン性の打球が観客席に飛び込む寸前、赤松真人選手(広)はフェンスに駆け上がって好捕。
- ホーム
- 三井ゴールデン・グラブ賞
- 選手インタビュー
- 第39回受賞 前田健太投手