2024年度受賞選手が決定!

三井ゴールデン・グラブ野球教室

選手インタビュー 特別対談

三井ゴールデン・グラブ賞にかけた誇りと想い 宮本慎也氏 稲葉篤紀氏

1994年に同期でヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)に入団し、長年にわたり日本のプロ野球界をけん引してきた宮本慎也氏と稲葉篤紀氏。三井ゴールデン・グラブ賞のセ・リーグ、パ・リーグそれぞれの最年長受賞記録を持つお2人に、三井ゴールデン・グラブ賞や守備の大切さについて語っていただきました。

印象的な三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式

写真:宮本慎也氏

宮本 慎也(みやもと しんや)

1970年(昭和45年)11月5日生
大阪府出身 右投右打 遊撃手・三塁手
1994年ドラフト2位
PL学園高校(大阪府)−同志社大学−プリンスホテル−ヤクルトスワローズ(1995年〜2005年)−東京ヤクルトスワローズ(2006年〜2013年)
三井ゴールデン・グラブ賞10回受賞(1997年、1999年〜2003年、2009年〜2012年)

宮本慎也氏(以下 敬称略):三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式って、すごくいいよね。後ろに映像が流れて、金のグローブ型のトロフィーを持ってステージに並んで…。でも、若い頃にさせられた選手代表の挨拶は嫌だったなあ。すごい選手がこんなにたくさんいるのに、「なんで俺?」って。すごく緊張してしゃべったのを覚えてる。

稲葉篤紀氏(以下 敬称略):僕も挨拶は嫌でした。表彰式で、宮本さんから「お前、挨拶やれ」って言われたことがありましたよね。

宮本:あれは、俺が「挨拶してください」って言われたんだけど、嫌だったから「稲葉にさせましょう」って振ったんだよ。

稲葉:もうガチガチに緊張して、うまくしゃべれなくて。「本日は」って言おうとして「ほんずつは」って、噛んじゃって。それを後ろで宮本さんがゲラゲラ笑って…。

宮本:ハハハ、そうそう。

稲葉:まあでも、ああいうのも勉強ですよね。おかげで度胸がつきました。

三井ゴールデン・グラブ賞は選手たちの目標・あこがれ

写真:稲葉篤紀氏

稲葉 篤紀(いなば あつのり)

1972年(昭和47年)8月3日生
愛知県出身 左投左打 外野手・一塁手
1994年ドラフト3位
中京高校(愛知県)−法政大学−ヤクルトスワローズ(1995年〜2004年)−北海道日本ハムファイターズ(2005年〜2014年)
三井ゴールデン・グラブ賞5回受賞(2006年〜2009年、2012年)

宮本:俺は守りを買われてプロに入ったから、ヤクルトに入団した時から「レギュラー取って、いずれは三井ゴールデン・グラブ賞を取るぞ」って思ってたね。記者投票だから、この賞を取ると、チームメイトとか近くにいる人からの信頼とはまた違う意味で「認められた」という感じがある。一番欲しかった賞だね。

稲葉:僕にとっても、あこがれの賞でしたね。守備は苦手だったので、まさか自分が取れるとは思ってなかったですけど…。どの選手もやっぱりこの賞を目指しますよね。

宮本:守備で何が大切かって、チームメイトとかファン、監督、コーチに信頼されることだと思うんだよね。相手にも「あの選手のところに飛んだらアウト」って思わせることが大事。この賞を取ることで周りからの信頼感も変わってくるし、選手にとっても高いモチベーションで目指せる賞だと思う。そういう観点から言うと、「該当者なし」の基準を厳しくしてもいいと思うんだよね。そのほうが、もっとリアルで、質の高い賞になる気がする。選手だって、ほかにそのポジションにいないからという理由で選ばれたくないしね。

稲葉:そうですね。選手にとっても、そのポジションを守ることへの誇りがあれば、三井ゴールデン・グラブ賞をもっとリスペクトして、本気で目指していくと思います。

宮本:投票する記者の方は大変だとは思うけど、これからも日本のプロ野球界を盛り上げてくれる存在であり続けてほしいですね。

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