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表彰式フォトレポートと動画レポートを公開しました。
第40回 三井ゴールデン・グラブ賞受賞
守備において絶大な信頼と実力を誇る東京ヤクルトスワローズ・宮本慎也選手。三井ゴールデン・グラブ賞9回受賞という実績が語るものは何か。自身のプレー、そして若手育成にかける想いとは。
(2012年8月7日インタビュー)
三井ゴールデン・グラブ賞9回目受賞のお気持ちと、今シーズンを振り返っての想いを聞かせてください。
宮本 私にとって三井ゴールデン・グラブ賞とは、評価をいただいていることの証明であり、貴重な実績です。プロの世界に飛び込んだ時は「とにかくレギュラーの座を」という意識でしたから、三井ゴールデン・グラブ賞を意識することはありませんでした。でも、初めて受賞した97年の翌年からは、自分にとって大きな目標のひとつとなりました。守備を評価されて入団したので、獲れないと自分の価値が上がらないと思っていましたし、初受賞の時は本当に嬉しかったです。多くの人に認められたのだという実感が湧きましたね。
今年は2000本安打も達成されました。大記録を目の前に、意識することはあったのでしょうか。

宮本 記録云々にかかわらず、プレー中は常に緊張しています。というよりも、あえて緊張を意識しています。リラックスして球場に入ったことは一度もないですね。良いプレーをするためには、ほどよい緊張感と少しの落ち着きが必要なんです。
プレーヤーとして結果を残しながら、現在ではコーチも兼任されています。ご自身のプロとしてのお考えとあわせて、若手の育成において心がけていることを教えてください。
宮本 誰でもできることに本気で取り組むことです。たとえば送球やキャッチミスをした時に、ボールを追う姿勢は“全力疾走”でなければならない。「エラーしてしまった」と適当にプレーを続けるのではなく、とにかくボールを全力で追いかけてミスをカバーするぐらいの覇気がないといけないと思うんです。ミスは誰でもしてしまうものですから、そのミスを100%のプレーで挽回することが大切だと伝えています。その姿勢が、努力する姿をしっかりと見てくれている仲間や観客の皆さんからの信頼につながるのです。
これは練習でも同じことで、「本番じゃないから、誰も見ていないから」といって、少しであっても気を抜いてはいけないし、おろそかにしてはいけない。結果を出すまでのプロセスが大切なんです。
結果さえ残せば過程は気にしないという考え方もありますが。
宮本 私はしっかりとしたプロセスがあって結果を残した時に、はじめてスキルが身につくと思っています。「プロセスなんてどうでもいい」と言っている人が結果を出したとしても、おそらく長く結果を残し続けることはできないでしょう。
華麗な守備は今シーズンも健在。本年度も受賞すると自身の最年長受賞記録更新とともに、セ・リーグ歴代最多受賞記録の10回目の受賞となる
(写真提供:ベースボール・マガジン社)
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